時代は電子カルテ
把握すべきデメリット

把握すべきデメリット

様々な機能が搭載されている電子カルテを導入することで得られるメリットはたくさんありますが、その一方でデメリットも少なからず存在します。電子カルテのデメリットについて、具体的に見ていきましょう。

操作に慣れるまで時間がかかる

ひとつの画面からできることが多い電子カルテですが、操作が複雑で慣れるまでに時間がかかるという人も少なくありません。病院によって使用している電子カルテは違いますし、紙のカルテしか扱ったことがない人もいます。新しいスタッフが入職したら操作方法を覚えるために一定の時間とコストがかかることを想定しておいた方がよいでしょう。

電子カルテに合わせて運用方法を変更

電子カルテを導入するにあたり、これまでの運用方法が通じないというケースもあります。運用方法を変更したことで不便を感じるかもしれません。また、変更したことでこれまで使えていたものが使えなくなる可能性もあるため、代替手段を確認しておく必要があります。

停電と故障に注意

電子カルテは電子機器で構成されています。そのため、停電になったり、電力供給が不安定だったりすると使用できません。非常時に備えて自家発電装置を設置しているところもありますが、万が一の時も慌てないように前もって準備しておいた方がよいでしょう。
電子化ゆえに注意しておきたいのが故障です。劣化による故障のリスクは避けられません。使用期間が長くなればなるほどリスクが高まるため、大体5年を目途にシステムを入れ替えることが推奨されています。しかし、5年経過したからといって一斉にすべての端末が使用できなくなるわけではありません。その都度不具合を修復することで故障は防げますし、不具合自体なく長く使える端末もあります。

コストがかかる

電子カルテの導入にはそれなりのコストがかかります。初期費用に加え、月々のランニングコストも必要ですし、故障したら修理費用やシステムの入れ替え費用、アップデート費用などもかかります。

患者ではなく画面を注視しがち

電子カルテは必要な情報がすべてモニターを通して表示されるため、間違いがないようにとキーボードや画面を注視してしまいがちです。電子カルテの置き方を工夫したり、マイクで音声入力にしたりといった工夫も必要かもしれません。

全体の内容がわかりにくい

モニターの大きさにもよりますが、電子カルテは紙のカルテのように全体を見渡すことができません。必要な情報はすぐに取り出せますが、一覧性に乏しいため、全体の内容を確認しづらいのです。

電子カルテをとことん使いこなすために