時代は電子カルテ
入力のコツ

入力のコツ

電子カルテは紙のカルテに比べて手間と時間を大幅に削減できますが、操作に不慣れで使いにくいと感じている人はかえって時間が取られてしまう場合もあります。電子カルテを使いこなし作業効率を向上させるポイントは入力速度を上げることです。

キーボードを使いこなす

入力速度を上げるには、常に画面に視線を向け手元は見ないようにして入力しなければなりません。そのためには、キーのポジションが大切です。基本的に一本の指が操作できるのは3か所です。キーのポジションが正しいものかをまずは見直しましょう。キーを押す指が決まっていると徐々に速度も上がってきます。タイピング速度はすぐに速くなるものではありません。練習を積み重ねましょう。ただし、入力速度を上げるためとはいえ、タイピングをミスしていては意味がありません。確認作業が発生し、かえって時間が取られてしまいます。「正確に」「速く」入力することを心がけましょう。
また、ファンクションキーやTABキーを活用するのもおすすめです。ファンクションキーとはキーボード上部にある「F1」~「F12」までのキーのことです。文字入力に関係するのは「F6」~「F10」で、それぞれ「ひらがな(F6)」「全角カタカナ(F7)」「半角カタカナ(F8)」「全角アルファベット(F9)」「半角アルファベット(F10)」に変換できます。Tabキーはキーボード左側にあります。押すとカーソルが次の入力欄に移ります。項目ごとにいちいちマウスでクリックするよりもTabキーを押した方が簡単です。

作業画面を増やす

作業する画面を2枚以上に増やすのも入力スピードを上げるポイントのひとつです。画面が1枚だけだと何かを見ながら入力する際に画面を切り替えながら行わなければならず手間がかかってしまいます。作業画面が2枚あれば、右画面は入力画面を、左画面には取り込んだ情報を、と別々に表示できるので確認しながらの入力もスムーズできるでしょう。
作業画面を2枚以上用意するのが難しい場合は画面をふたつに分ける、という方法もあります。キーボードの左下にある窓のマークと「←」もしくは「→」を押すと、右半分には入力画面が、左半分には入力する情報の内容が表示されます。画面が少なくても情報を読み取りながら入力することができるでしょう。

日本語入力ソフトを活用

「学習機能」が搭載されている日本語入力ソフトもあります。これを活用すれば過去に入力した用語は自動登録されるので入力の手間が省けます、また、単語登録ができる「辞書機能」も便利な機能です。よく使う表現などがすぐに入力できるようになります。その他、すべての医学用語が的確に変換される「医学用語辞書」といった機能もあります。

電子カルテをとことん使いこなすために